DEAR BOYSの魅力に迫る。スラムダンクを超えたバスケ漫画の裏側
DEAR BOYSなる漫画の勢いが衰えない。日本のバスケット漫画ではスラムダンクが神話だけれど、今ではDEAR BOYSが完全に上回った感がある。オリジナルDEAR BOYSに続いて、番外編をリリースし、DEAR BOYSはACT2へ。もともと少年マガジンで89年から連載が開始されたDEAR BOYSは超ロングセラーとして現在まで50巻の大作。作者の八神ひろきも「ここまでDEAR BOYSが大きくなろうとは・・・」と感慨しきりの様子。歴史とともに作りこまれてきたDEAR BOYSの漫画版は描写力も抜群の評価。2007年には講談社漫画賞も受賞している。2003年にはテレ東系でアニメが2クール放映され、2007年冬にはついにミュージカルへと進化。DEAR BOYS ACT2の進化も止まる事が無く、DEAR BOY熱は暫く衰えそうにも無い。
DEAR BOY/ACT2はバスケット漫画としてスラムダンクなど先輩達との比較もされてきた。でもDEAR BOY/ACT2には設定に強みがある。漫画DEAR BOY/ACT2は、そもそもバスケット魂に溢れたプレーヤーが主人公だ。その中に更にスーパー高校級プレーヤーの主人公、哀川がいる。ド素人集団が成り上がってゆくそれまでのバスケット漫画のトレンドとは逆なのだ。DEAR BOY/ACT2では、皆、それなりに既にできるプレーヤー。そのDEAR BOYS/ACT2達が、超高校級プレーヤーの存在に戸惑いながらもチーム力を上げてゆくストーリーだ。DEAR BOYS/ACT2の読者はさしずめメジャーリーグ野球の裏舞台を除くような感覚でスーパープレイの描写のとりこになってゆく。
1989年からの長い歴史を誇るDEAR BOYS/ACT2の流れは、作者である八木ひろきの作風も進化させている。DEAR BOYS/ACT2の黎明期ともいえる90年代初頭までは、初期のゴルゴ13を見るようだ。正直、絵造りは単調で漫画の粋を出ていないし最新のDEAR BOYS/ACT2の作風からすると「大人と子供」なのだ。年月をかけて作者の八木ひろきとスタッフの技量は磨かれ、漫画描写として現在のDEAR BOYS/ACT2は究極。素晴らしい出来という評価がもっぱらで、2007年に講談社漫画賞受賞の原動力となっている。この作風の進化がストーリー性の高さとあいまってDEAR BOYS/ACT2熱は増殖。2000年以降はアニメ・プレステゲーム、ついにミュージカルも大盛況に終焉。現在26巻が終了しているDEAR BOYS ACT2もストーリーに枯れる事なく、むしろDEAR BOYS/ACT2を往年の超大作、ドカベンや風邪の大地などを超える大作に向かって突き進んでいる。